痛風だけじゃない、高尿酸血症のいろいろ。

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痛風という病気

歩けなくなるほどの激痛。「痛風発作」はどんな痛み?

痛風発作はある日突然に始まります。足の親指のつけ根の関節などに起きやすく、耐えられないほどの激烈な痛みとともに、関節が大きく腫れあがります。
尿酸の結晶は体のあちこちに沈着していきますが、最もたまりやすい場所が関節です。特に、血液の流れが弱くて冷えやすい足の親指の付け根は結晶が蓄積しやすく、最初の発作の約7割はここで発症します。

痛風発作は夜中から朝方にかけて起こりやすい

痛風発作が起こりやすい部位

痛風発作はどうして起こるのでしょうか?

尿酸の結晶がただ沈着しているだけでは痛風発作は起こりません。発作が起こるのは、心身に大きなストレスをともなう動作や運動、急激な尿酸値の変動などがきっかけとなり、関節に付着していた結晶が剥がれ落ちたときです。この様子を木に降り積もる雪にたとえて表現すると、尿酸値が7.0mg/dLを超えると小雪が降りだし、尿酸値が高くなるに従って激しく降るようになり、木の枝に雪がどんどん積もっていきます。ついには、積もった雪が枝から崩れ落ち、痛風発作が発生するのです。
激しい痛みの原因は、剥がれ落ちた結晶を白血球が異物と認識して排除するために起きる炎症反応であり、痛風発作そのものは1週間~10日程度で治まります。
発作が治まると痛みが嘘のように消えるため、治療を止めてしまったり、そのまま放置してしまうことも。しかし、痛風の原因である“尿酸値が高い状態”や“関節に尿酸が沈着している状態”を治療せずに放っておくと、発作を繰り返すだけではなく、さまざまな合併症を引き起こす原因になります。尿酸値を下げるための治療に積極的に取り組みましょう。

痛風発作の起こる仕組み 尿酸値が7.0を超えると雪(尿酸の結晶)がどんどん積もっていく。 何らかの原因(ストレスや激しい動きなど)で雪が崩れ落ち、痛風発作が発生。尿酸値が高いままだと雪は降り続け、このなだれを繰り返すことに。

痛風発作の起こる仕組み

痛風発作の起こる仕組みをわかりやすく解説した動画をご覧になれます。
監修:清水 徹 先生(みどりヶ丘病院 副院長)

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痛風発作の起こる仕組み(もっと詳しく)

痛風発作の起こる仕組みをより詳しく解説した動画をご覧になれます。
監修:清水 徹 先生(みどりヶ丘病院 副院長)

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皮膚の下に結晶がたまる「痛風結節」

皮膚の下に尿酸の結晶がたまり、コブ状のかたまりになったものが痛風結節です。耳や手足など、温度が低い、血流に乏しい部分、力学的刺激を受けやすい部分によくみられます。痛風結節自体には痛みはありませんが、そのままにしておくと結節が大きくなっていきます。崩壊して内容物が出てくることもあるので注意が必要です。
痛風結節ができると、痛風はほぼ慢性期に入っている可能性が高いと判断することができます。

痛風結節ができやすい部位 耳たぶ・ひじ・手指の関節・ひざ・アキレス腱・かかと・足指の関節

痛風になりやすいタイプとは?

バリバリと仕事をする、激しい運動を好むなど、活動的な生活を行っている人や、早食い・大食いの人、肥満の人に多いのが特徴です。エネルギー消費が激しく、大量の食事を取るような生活は、尿酸が増えやすい環境といえるのです。
痛風になる人の約95%が男性です。以前は年配者に多いというイメージがありましたが、食生活の欧米化のためか、最近では30歳代での発症が増加しています。女性は女性ホルモンの働きにより尿酸の排泄がよいので、男性に比べて発症する率がかなり低くなっています。しかし、閉経後にはホルモンの働きが少なくなり、尿酸値が上がります。そのため、痛風になる女性は閉経後の人がほとんどです。

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